タティングレースに興味はあるけれど、道具が高そう。そんな悩みを抱えていませんか?実は100均でも手軽に始められるんです。この記事では、100均で手に入るタティングレースシャトルの特徴や使い方、初心者向けの基本テクニックまでを詳しくご紹介します。手軽に始められる新しい趣味として、タティングレースの魅力に触れてみませんか?
100均で見つかるタティングレースシャトル:初心者にもおすすめ
タティングレースは、シャトルと呼ばれる小さな道具を使って編む繊細なレース編みです。最近では100均ショップでもシャトルが手に入るようになり、気軽に始められる趣味として注目を集めています。
100均で購入できるタティングレースシャトルの種類
ダイソーやセリアなどの100均ショップでは、プラスチック製のタティングシャトルが販売されています。通常、1パックに3個入っており、色違いで揃えられるのが特徴です。ダイソーのシャトルは約7cm×2cmのサイズで、初心者にも扱いやすい大きさです。
セリアでは2種類の大きさのシャトルが販売されており、好みや用途に合わせて選べます。ただし、セリアのシャトルは角が尖っているため、使いにくさを感じる場合はハサミで少し削るとよいでしょう。
100均シャトルの特徴と使い方
100均のシャトルは、プロ仕様の高級シャトルと比べると素材や仕上がりに違いはありますが、初心者の練習用としては十分な品質です。使い方は専門店で購入したシャトルと同じで、中央の穴に糸を通し、シャトルの周りに糸を巻きつけて使用します。
シャトルへの糸の巻き方は、まずシャトルの中央の穴に糸を通します。次に、糸の端をシャトルのツノ(先端の尖った部分)側に回し、結び目を作ります。その後、シャトルを回転させながら、糸をきれいに巻きつけていきます。糸はシャトルからはみ出さない程度に巻くのがコツです。
タティングレースを始めるために必要な材料と道具
タティングレースを始めるには、シャトルとレース糸があれば基本的に十分です。しかし、より快適に作業を進めるためには、いくつかの追加アイテムを用意すると便利です。
100均で揃えられる基本的な材料
100均ショップでは、タティングレースに必要な基本的な材料のほとんどを揃えることができます。
まず、レース糸ですが、100均でも手に入ります。初心者の方は、太めの糸を選ぶと扱いやすいでしょう。ダイソーやセリアで販売されているレース糸は、20番や40番など、比較的太めの糸が多いので、練習用に適しています。
はさみも100均で十分な品質のものが手に入ります。糸を切るときに使用するので、よく切れるものを選びましょう。
追加で用意したほうが良いアイテム
より本格的にタティングレースを楽しむなら、以下のアイテムも用意すると便利です。
レース用かぎ針は、細かい部分の糸を引き出したり、リングをつなぐときに使用します。100均でも手に入りますが、糸の太さに合わせて号数を選ぶ必要があります。
クロスステッチ針は、糸始末に使います。針先が丸いので細い糸に適しています。これも100均で見つかることがあります。
ほつれ止め液は、糸端の処理に使います。作品の耐久性を高めるために重要です。手芸店で購入できますが、100均でも類似品が見つかることがあります。
初心者向け:100均シャトルを使ったタティングレースの始め方
タティングレースは、基本的な技法さえマスターすれば、意外と簡単に始められます。ここでは、100均のシャトルを使った基本的な編み方をご紹介します。
シャトルへの糸の巻き方:簡単3ステップ
- シャトルの中央の穴に糸を通します。糸の先端を少し切っておくと、穴に通しやすくなります。
- 糸をシャトルのツノ側に回し、右側へ持っていきます。左側から持ってきた糸を、右側の糸を巻き込むようにしてくぐらせ、結び目を作ります。
- 結び目がシャトルの中心にくるように調整し、シャトルを回転させながら糸を巻きつけていきます。シャトルからはみ出さない程度まで巻いたら完了です。
基本の結び目の作り方:写真で解説
タティングレースの基本となるのは、「ダブルステッチ」と呼ばれる結び目です。これは表目と裏目を交互に結んで作ります。
まず、シャトルのツノが上を向くように持ち、右手親指と人差し指でシャトルを軽く握ります。左手で糸の端を30cmほどほどき、中指と親指でつまみます。
次に、左手の人差し指から小指に向かって糸を回し、回ってきた糸を始めの糸と合わせて中指と親指でつまみます。これが基本の構えです。
表目を作るには、シャトルを左手の糸の下からくぐらせ、上から戻します。このとき、シャトルの糸に左手の糸が絡むように結び目を移動させるのがポイントです。結び目を左手の中指までスライドさせれば完成です。
裏目は、シャトルを左手の糸の上から下に回し、同様に結び目を移動させます。
この表目と裏目を交互に繰り返すことで、タティングレースの基本的な編み目ができあがります。
100均シャトルで作れる簡単タティングレース作品
100均のシャトルでも、素敵な作品を作ることができます。初心者の方でも挑戦しやすい簡単な作品から始めてみましょう。
初心者向け:20分で完成するミニモチーフ
タティングレースの基本的な技法を使って、小さな花のモチーフを作ってみましょう。これは20分程度で完成する、初心者にぴったりの作品です。
まず、4つのリングを作ります。リングは、シャトルの糸を使って輪を作り、その中に結び目を連続して作っていきます。1つのリングは14目程度で作ると、ちょうど良いサイズになります。
4つのリングを作ったら、それぞれをつなげて花の形にします。つなぎ目は、ピコットと呼ばれる小さな輪を使います。ピコットは、結び目と結び目の間に少し糸の余裕を持たせて作ります。
最後に、中心でレース糸の端と端を結び、手芸用ボンドで固定します。ボンドが乾いたら余分な糸をカットして完成です。
このミニモチーフは、そのままピアスやストラップの飾りとして使えます。100均で売っているアクセサリーパーツと組み合わせれば、オリジナルのアクセサリーが簡単に作れます。
少し慣れてきたら:1時間で作れるアクセサリー
基本的な技法に慣れてきたら、少し複雑なデザインにチャレンジしてみましょう。例えば、蝶々のモチーフを作ってブレスレットにするのはいかがでしょうか。
蝶々のモチーフは、大小のリングを組み合わせて作ります。まず、大きめのリングを2つ作り、これが蝶の羽になります。次に、小さめのリングを2つ作って胴体部分を表現します。最後に、触角を表現する小さなチェーンを付け加えれば完成です。
このモチーフを2つ作り、100均で購入できるブレスレット用のチェーンとつなげれば、オリジナルのブレスレットの完成です。全体の作業時間は1時間程度で、初心者でも十分に挑戦できる難易度です。
タティングレースの難易度と上達のコツ
タティングレースは、基本的な技法さえマスターすれば、比較的簡単に楽しむことができます。しかし、初心者の方にとっては、最初の壁を乗り越えるのに少し時間がかかることもあります。ここでは、よくある失敗とその対処法、そして効果的な上達方法をご紹介します。
初心者が陥りやすい失敗とその対処法
タティングレースを始めたばかりの方がよく直面する問題の一つは、結び目の作り方です。特に、シャトルの糸を軸にして結び目を移動させる際に苦労する方が多いようです。
この問題に対処するには、まず動きをゆっくり確認することが大切です。右手の中指をシャトルの糸に添えて、糸が直線になっているのを確認してから左右から引っ張るようにすると、うまくいきやすくなります。
また、糸の張り具合も重要です。糸を強く引きすぎると、結び目がうまく移動しません。適度な張りを保ちながら、ゆっくりと丁寧に作業を進めることが大切です。
もう一つよくある問題は、リングを閉じる際に糸がもつれてしまうことです。これを防ぐには、リングを作る際に糸をきつく引きすぎないことが重要です。また、リングを閉じる前に、糸がねじれていないか確認するのも有効です。
練習を重ねるコツと効果的な上達方法
タティングレースの上達には、コツコツと練習を重ねることが何より大切です。しかし、ただ漫然と練習するだけでなく、効果的な方法で取り組むことで、より早く上達することができます。
まず、基本的な結び目の作り方を完全にマスターすることから始めましょう。表目と裏目を交互に作る「ダブルステッチ」を、目を閉じてもできるくらいまで練習します。これができるようになれば、より複雑なパターンにも自信を持って挑戦できます。
次に、小さなモチーフを繰り返し作ることをおすすめします。例えば、先ほど紹介した花のモチーフを何度も作ってみましょう。同じパターンを繰り返すことで、糸の張り具合や結び目の作り方が自然と身についていきます。
また、YouTubeなどの動画サイトを活用するのも効果的です。実際の手の動きを見ることで、自分の技術の改善点が見つかりやすくなります。特に、結び目の作り方や糸の持ち方など、細かい部分の確認に役立ちます。
さらに、少しずつ難しいパターンに挑戦していくことも大切です。基本的なモチーフが作れるようになったら、より複雑なデザインや大きな作品に挑戦してみましょう。失敗を恐れずに新しいことに取り組むことで、技術の幅が広がっていきます。
最後に、他の人の作品を参考にするのも良い方法です。インターネットや手芸雑誌で、様々なタティングレースの作品を見ることで、新しいアイデアやテクニックを学ぶことができます。ただし、著作権には十分注意しましょう。
100均シャトル vs 専門店のシャトル:違いと使い分け
タティングレースを始める際、100均のシャトルと専門店で販売されているシャトルのどちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。ここでは、それぞれの特徴と使い分けについてご紹介します。
コスパ重視なら100均、本格的に始めるなら専門店
100均のシャトルは、何と言ってもコストパフォーマンスが魅力です。1パック3個入りで100円程度で購入できるため、初心者が試しに始めてみるには最適です。また、色違いで揃えられるので、作品に合わせて色を選べるのも利点です。軽量なプラスチック製なので、長時間使用しても疲れにくいのも特徴です。
一方、専門店のシャトルは、より高品質な材料で作られています。木製やボーンチャイナ製のものが多く、手になじみやすく、長く使用しても変形しにくいのが特徴です。また、糸を巻く部分の形状が工夫されているため、糸の巻き取りや送り出しがスムーズです。
本格的にタティングレースを始める場合は、専門店のシャトルを選ぶことをおすすめします。より繊細な作品を作る際に威力を発揮します。ただし、価格は100均のものと比べると高くなるので、予算と目的に応じて選びましょう。
100均シャトルの限界と専門シャトルのメリット
100均のシャトルにも限界はあります。長期間使用すると、プラスチックが劣化して変形したり、糸を巻く部分が摩耗したりすることがあります。また、細い糸を使用する場合、100均のシャトルでは糸の制御が難しくなることもあります。
専門店のシャトルは、これらの問題を解決します。耐久性が高く、長期間使用しても品質が維持されます。また、糸の太さに合わせて様々なサイズのシャトルが用意されているので、細い糸を使う繊細な作品にも対応できます。
さらに、専門店のシャトルには、使いやすさを追求した様々な工夫が施されています。例えば、糸を巻く部分の形状が凹んでいるものがあり、これにより糸がずれにくくなります。また、シャトルの先端が尖っているものもあり、これを使うと細かい作業がしやすくなります。
ただし、これらの利点は、ある程度技術が上達してからでないと実感しづらい部分もあります。そのため、初心者の方は100均のシャトルで基本を学び、徐々に専門店のシャトルに移行していくのが良いでしょう。
タティングレースの応用:ハンドメイド作品のアイデア集
タティングレースの技術が上達してきたら、様々な作品に応用してみましょう。ここでは、日用品をおしゃれにアレンジする方法や、プレゼントに最適な小物作品のアイデアをご紹介します。
日用品をおしゃれにアレンジする方法
タティングレースを使って、身の回りの日用品をおしゃれにアレンジすることができます。例えば、ハンカチの縁にタティングレースを付けると、一気に高級感が出ます。小さな花のモチーフを作り、ハンカチの四隅に縫い付けるだけでも素敵です。
また、ティッシュボックスカバーにタティングレースを施すのもおすすめです。四角形のレースを作り、ボックスの側面に貼り付けるだけで、シンプルなティッシュボックスが華やかに変身します。
さらに、ガラス瓶やキャンドルホルダーにタティングレースを巻き付けると、ロマンチックな雰囲気を演出できます。白い糸を使えば清楚な印象に、カラフルな糸を使えばポップな印象になります。
プレゼントに最適な小物作品のヒント
タティングレースで作った小物は、心のこもったプレゼントとして喜ばれます。例えば、ブックマークは比較的簡単に作れる上、実用的なのでおすすめです。細長いチェーンを作り、端に小さな花のモチーフを付ければ完成です。
アクセサリーも人気のプレゼントアイテムです。先ほど紹介した蝶々のモチーフを使ったブレスレットの他にも、小さな花のモチーフをいくつか繋げてネックレスにするのも素敵です。また、シンプルなリングに小さなタティングレースのモチーフを付けると、オリジナリティあふれるアクセサリーになります。
季節に合わせたプレゼントも喜ばれます。例えば、クリスマスシーズンには、タティングレースで作った雪の結晶のオーナメントはいかがでしょうか。白い糸で繊細な模様を作れば、本物の雪の結晶のような美しさです。
また、母の日や父の日には、タティングレースで作ったコースターのセットもおすすめです。実用的で、毎日使ってもらえる喜びがあります。円形のレースを作り、中心に受け皿を置くだけのシンプルなデザインでも十分素敵です。
これらの作品は、100均のシャトルでも十分作ることができます。ただし、より繊細な作品を目指す場合は、専門店のシャトルを使用するのがおすすめです。
まとめ
タティングレースは、100均のシャトルを使って手軽に始められる魅力的な趣味です。基本的な技法さえマスターすれば、様々な作品を作ることができます。初心者の方は100均のシャトルから始め、徐々に技術を磨いていくのがおすすめです。上達すれば、日用品のアレンジやプレゼント作りなど、幅広く活用できます。ぜひ、タティングレースの世界を楽しんでみてください。
