タイルでDIY!タイルの種類&タイルを活用したDIY実例を5つご紹介!

キッチンや洗面所でよく目にするタイルは、新築やリフォームの際に施工をお願いするイメージかと思います。しかし最近では、自宅でも簡単にDIYでタイルを施工することができます。今回はタイルのDIYについて、実例と合わせてご紹介していきます。

タイルの種類と特徴

タイルには様々な種類があります。素材や用途によって分類されるので、それぞれの特徴を知っておくと、DIYの際に役立ちます。

素材別のタイル

タイルは素材によって大きく3つに分けられます。

まず、磁器質タイルです。これは石英や長石、粘土などを1200~1350度の高温で焼いたタイルです。高密度で強度が高く、水や湿気に強いのが特徴です。吸水率が1%以下と低いため、水回りでの使用に適しています。

次に、せっ器質タイルがあります。こちらは粘土や長石を1200度前後で焼いたタイルです。磁器質タイルほどではありませんが、素地は硬く耐候性に優れています。吸水率は5%以下で、断熱性や防音性も高いのが特徴です。

最後に陶器質タイルです。陶土や石灰を1000~1200度で焼いたタイルで、吸水率は22%以下と比較的高めです。細かい穴が空いている多孔質の構造をしているため、吸水性が高いのが特徴です。

用途別のタイル

タイルは使用する場所によっても分類されます。

内装タイルは建物の内部に使用されるタイルです。主にキッチンやトイレ、洗面所などの水回りの壁や床に使われます。表面が滑らかで汚れが付きにくく、掃除が簡単なのが特徴です。

外装タイルは建物の外側に使用されるタイルです。雨風や日差しにさらされるため、耐久性や耐水性、耐候性に優れている必要があります。磁器質タイルやせっ器質タイルがよく使われます。

床タイルは文字通り床に使用されるタイルです。人が上を歩くため、衝撃や摩擦、汚れに強く、滑りにくいものが選ばれます。建物の内外両方で使用されます。

サイズ別のタイル

タイルのサイズも様々です。小さいものから大きいものまで、用途に応じて選ぶことができます。

25mm角の小さなタイルは、モザイク風の仕上がりを楽しめます。キッチンのアクセントウォールなどに使用すると、おしゃれな空間を演出できます。

100mm角や200mm角のタイルは、一般的によく使われるサイズです。壁や床に使用しやすく、様々なデザインがあります。

300mm角以上の大判タイルは、近年人気が高まっています。目地が少なくなるため、すっきりとした印象を与えることができます。

DIYで使えるタイル

DIYでタイルを使う際は、施工のしやすさも考慮する必要があります。初心者でも扱いやすいタイルをいくつかご紹介します。

シールタイプのタイル

シールタイプのタイルは、裏面に接着剤が付いているタイプです。はがして貼るだけなので、とても簡単に施工できます。キッチンの壁や洗面所の鏡周りなど、小さな面積の施工に適しています。

ただし、耐久性や耐水性は本格的なタイルに比べると劣ります。長期使用を考えている場合は、他の選択肢も検討しましょう。

モザイクタイル

モザイクタイルは、小さなタイルがネットに貼り付けられた状態で販売されています。一枚ずつ貼る手間が省けるため、DIY初心者でも扱いやすいです。

デザイン性も高く、様々な色や形のものがあります。キッチンのアクセントウォールや浴室の壁など、おしゃれな空間作りに活用できます。

本格的な磁器質タイル

DIYに慣れてきたら、本格的な磁器質タイルにも挑戦してみましょう。耐久性や耐水性に優れているため、長期使用を考えている場合におすすめです。

ただし、施工には技術と時間が必要です。接着剤の塗り方や目地詰めなど、事前に十分な準備と練習が必要です。

タイルDIYに必要な道具と材料

タイルDIYを始める前に、必要な道具と材料を揃えましょう。基本的なものから、安全対策グッズまでご紹介します。

基本的な道具

タイル貼りに必要な基本的な道具には、以下のようなものがあります。

まず、カッターナイフです。タイルを切る際に使用します。次に、定規やメジャーです。タイルの配置を決める際に必要です。

水平器も重要です。タイルを水平に貼るために欠かせません。ゴムハンマーは、タイルを軽く叩いて接着を確実にするのに使います。

また、スポンジや布巾も用意しましょう。接着剤や目地材の拭き取りに使用します。

接着剤と目地材

タイルを貼り付けるための接着剤と、タイルの隙間を埋める目地材も必要です。

接着剤は、使用する場所や環境によって適切なものを選びましょう。水回りや外部用、内装用など、用途に合わせた製品があります。

目地材も同様に、使用場所に適したものを選びます。防カビタイプや耐水タイプなど、様々な種類があります。

安全対策グッズ

DIYの際は安全対策も忘れずに。保護メガネ、手袋、マスクなどを用意しましょう。

特にタイルを切る際は、破片が飛び散る可能性があります。目や手を守るために、必ず保護具を着用してください。

また、作業時は換気にも気を付けましょう。接着剤や目地材の臭いが強い場合があるため、窓を開けるなどして新鮮な空気を取り入れてください。

タイルを使ったDIY実例5選

ここからは、実際にタイルを使ったDIY実例を5つご紹介します。それぞれの特徴や工夫点をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンのタイル貼り

キッチンは水や油が飛び散りやすい場所です。そのため、タイル貼りは実用的でおしゃれな選択肢となります。

例えば、キッチンのバックスプラッシュにタイルを貼ることで、調理の際の油はねや水はねから壁を守ることができます。白のサブウェイタイルを使用すれば、清潔感のある明るいキッチンに仕上がります。

また、モザイクタイルを使用して、アクセントウォールを作るのもおすすめです。色とりどりのタイルで、キッチンに彩りを加えることができます。

洗面所の壁タイル

洗面所も水を使う場所なので、タイル貼りが適しています。壁一面にタイルを貼ることで、水はねや湿気から壁を守ることができます。

例えば、六角形のヘキサゴンタイルを使用すると、モダンでスタイリッシュな印象になります。白と黒のタイルを組み合わせて、モノトーンの洗面所にするのもおしゃれです。

鏡の周りだけタイルを貼るのも効果的です。使用頻度の高い場所を重点的に保護しつつ、デザイン性も高められます。

タイルを使ったテーブルDIY

タイルは家具のDIYにも活用できます。例えば、古くなったテーブルの天板をタイルで覆うことで、全く新しい家具に生まれ変わらせることができます。

モザイクタイルを使えば、カラフルでポップなテーブルに仕上がります。ガーデンテーブルとして使用すれば、屋外でも映えるアイテムになります。

また、大判のタイルを使用すれば、高級感のあるダイニングテーブルを作ることもできます。耐熱性があるので、鍋料理を楽しむテーブルとしても活用できます。

玄関タイルのリメイク

玄関は家の顔となる場所です。タイルを使ってリメイクすることで、印象を大きく変えることができます。

例えば、古い玄関タイルの上から新しいタイルを貼ることで、簡単にイメージチェンジができます。モロッコ風の柄タイルを使えば、エキゾチックな雰囲気の玄関に生まれ変わります。

また、玄関ポーチにタイルを貼ることで、外観の印象も変わります。滑りにくい素材を選べば、雨の日でも安全に使用できます。

タイルを使った小物作り

タイルは小物作りにも活用できます。例えば、タイルを使ってコースターを作ることができます。

100mm角程度のタイルを使い、裏面にフェルトを貼れば、簡単にオリジナルコースターの完成です。好みの柄や色のタイルを選べば、インテリアに合わせたコーディネートも楽しめます。

また、鍋敷きやトレイなども作ることができます。耐熱性があるので、実用的なアイテムとして長く使用できます。

タイルDIYの基本的な手順

タイルDIYの基本的な手順をご紹介します。初めての方でも安心して取り組めるよう、ポイントを押さえて説明します。

下地の準備

まず、タイルを貼る面の下地準備が重要です。下地がしっかりしていないと、タイルが剥がれてしまう原因になります。

壁の場合、既存の壁紙を剥がし、表面を平滑にします。凹凸がある場合は、パテで埋めて平らにしましょう。床の場合も同様に、表面を平らにし、汚れや油分を取り除きます。

また、水回りの場合は防水処理も必要です。専用の防水材を塗布し、十分に乾燥させてから次の工程に進みます。

タイルの配置と接着

次に、タイルの配置を決めます。実際に貼る前に、タイルを並べてデザインを確認しましょう。この時、タイルの端が半端な大きさにならないよう、全体のバランスを見ながら調整します。

配置が決まったら、接着剤を塗ります。くし目ゴテを使って、均一に塗るのがポイントです。接着剤を塗ったら、タイルを一枚ずつ丁寧に貼っていきます。

タイルを貼る際は、軽く押し付けながら少し動かすと、空気が抜けて密着します。タイル同士の間隔を均等に保つため、スペーサーを使用するのもおすすめです。

目地詰めと仕上げ

タイルを貼り終えたら、接着剤が完全に乾くまで待ちます。通常、24時間程度かかります。

接着剤が乾いたら、目地詰めを行います。目地材をゴムゴテで押し込むように塗り、タイル表面の余分な目地材を拭き取ります。

目地材が半乾きになったら、湿らせたスポンジで全体を拭き、タイル表面をきれいにします。最後に、乾いた布で磨いて仕上げます。

タイルDIYの注意点とコツ

タイルDIYを成功させるためには、いくつかの注意点とコツがあります。初心者の方は特に、以下のポイントに気を付けてください。

初心者向けのアドバイス

まず、最初は小さな面積から始めることをおすすめします。例えば、キッチンのバックスプラッシュや洗面台の周りなど、比較的小さな面積から挑戦してみましょう。

また、タイルのカットが必要な場合は、最初は避けたほうが良いでしょう。カットが必要ない場所や、モザイクタイルなど、扱いやすいタイプから始めるのがおすすめです。

事前に十分な準備をすることも大切です。必要な道具や材料をリストアップし、作業手順を確認しておきましょう。YouTubeなどの動画サイトで、実際の作業工程を見ておくのも良いでしょう。

よくある失敗とその対処法

タイルDIYでよくある失敗とその対処法についてお話しします。

まず、タイルの配置ミスです。これを防ぐには、実際に貼る前に仮置きをして全体のバランスを確認することが大切です。もし貼ってしまった後に気づいた場合は、接着剤が完全に固まる前であれば、慎重にタイルを剥がして貼り直すことができます。

次に、目地詰めの失敗があります。目地材を塗りすぎて、タイル表面に残ってしまうケースがよくあります。これを防ぐには、目地材を塗った後、すぐにスポンジで余分な部分を拭き取ることが重要です。もし固まってしまった場合は、専用のクリーナーを使用して除去します。

また、タイルの浮きも注意が必要です。これは下地の準備不足や接着剤の塗り方が不均一な場合に起こりやすいです。予防するには、下地をしっかり平滑にし、接着剤を均一に塗ることが大切です。もし浮きが発生した場合は、そのタイルを取り外して接着剤を塗り直す必要があります。

最後に、水漏れの問題があります。特に水回りでのタイル施工では、防水処理が不十分だと水漏れの原因になります。事前に適切な防水処理を行い、目地材も水に強いタイプを選ぶことが重要です。

これらの失敗を避けるためには、焦らず丁寧に作業を進めることが大切です。また、分からないことがあれば、専門家に相談するのも良いでしょう。

まとめ

タイルDIYは、少し手間はかかりますが、自分好みの空間を作り出せる魅力的な方法です。素材や用途に合わせてタイルを選び、適切な道具と材料を用意すれば、初心者でも素敵な仕上がりを期待できます。キッチンや洗面所、テーブルや小物など、様々な場所でタイルを活用できます。注意点を押さえ、コツを掴めば、より美しい仕上がりになるでしょう。ぜひ、タイルDIYに挑戦して、自分だけの素敵な空間を作ってみてください。

タイトルとURLをコピーしました