ソング・オブ・ザ・シー 海のうた フル動画無料視聴方法

ソング・オブ・ザ・シー 海のうたの動画配信情報

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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 予告動画

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 作品情報

トム・ムーアが、スタジオジブリの宮崎駿監督にあこがれ、自分の住むアイルランドの独特の文化であるアザラシの妖精・セルキーの伝説をもとに作った映画が『ソング・オブ・ザ・シー　海のうた』です。 セルキーの伝説と運命を元に、行間に主題歌である『ソング・オブ・ザ・シー』の美しい旋律を流しながら、人間の父とセルキーの母を持った人間の主人公・ベンと彼の妹でセルキーであるシアーシャの冒険を描いていきます。 『ポスト・スタジオジブリ』と呼ばれるこの作品は、ストーリー以上に音楽、および日本の浮世絵のような独特のデザインと遠近感・演出、動きを取り入れたアニメーションが魅力と言えましょう。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた キャスト・スタッフ

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた あらすじ

ベンは、崖の上の一戸建てで、父と母と暮らしていました。沢山の話を知っていた母は、『巨人マクリルと犬の話』『アザラシの妖精セルキーと海の伝説』を、彼女の歌であるソング・オブ・ザ・シーと共にベンに聞かせて、いずれ妹が生まれることと、世界一のお兄ちゃんになることを聞かせます。 しかし母はシアーシャを産んだ直後、セルキーの宿命に従って海へ戻らなければいけなくなりました。ベンに残ったのは妹と、その前に母がくれた『海の音が聴こえる貝殻』だけ。 それから6年後、シアーシャの誕生日が開かれるのですが、その日不思議な光に導かれた彼女は、その元であったアザラシの毛皮を着るとアザラシに変貌。彼女もまた母と同じセルキーだったのです。 再び家族を失うことを恐れた父はそのアザラシの毛皮を海に捨て、頑固な祖母にベンとシアーシャを引き渡します。 しかしセルキーがいると知られた結果、フクロウの魔女・マカをはじめとする様々な者たちに目を付けられることになり……。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 評価

各映画レビューサイトから「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 」の評価を集めました。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 見どころ

わだかまりを抱える家族が、再び一つになる

セルキーとして去った母をどうすることもできないまま、言葉のないシアーシャをいじめるベンと、もう二度と家族を失いたくないと思うがゆえに、間違った行動をとってしまう父。そして相手の気持ちを考えず自分の気持ちを押し付ける独善的な祖母。 その中で、シアーシャがセルキーだとわかって様々な妖精やマカに狙われるのに対し、必死にベンが兄として守ろうとするさま、それを見て父と祖母が今までのやり方を反省し、考え方を改めていくその姿が見ものです。 物語ラストで母がまた姿を現すということになるのですが、ベンと父が家族を失いたくないと必死に懇願するさま、そしてシアーシャの気持ちを憚って人間として生かそうとする母の姿には、家族の絆がよく描かれているでしょう。

行間に流され、この物語の美しさを引き立てる『ソング・オブ・ザ・シー』

この物語のテーマソングであり、劇中では母がベンに教え、家族のきずなの象徴として描かれる『ソング・オブ・ザ・シー』 ト長調でゆっくりとしたリズムのバラードですが、海を感じさせつつ、どこか悲しいメロディーとなっております。 その美しい旋律は聴く価値が十分あり、また物語のクライマックスで言葉をしゃべられなかったシアーシャが、弱ったところを回復して歌っていくさまは、このアニメの世界観と合わせて非常に印象的になるようになっています。 そしてそのシアーシャの歌声と合わせて、妖精たちやマカがどこかへと去っていくさまは、そのアニメーションと合わせて非常に哀愁感漂う演出となっております。

悲しき悪役・マカ

スタジオジブリの悪役は『ラピュタ』のムスカを除くと、悪に徹しきれずどこか憎めない面が強いのですが、今回登場するフクロウの魔女・マカも憎み切れないキャラと言えましょう。 かつて息子・マクリルが飼い犬を失って毎日泣き崩れるのに耐えかねたマカは、息子の感情を奪い取り、副作用として石にしてしまいます。 以来、石にさせて苦しませないのが正義と思い込んできた彼女ですが、シアーシャを必死に助けようとして石にさせないベンを見て、それまで標的から取ってきた感情とシアーシャを解放しつつ、考えを改めます。 クライマックスでマカが石でなくなったマクリルと共に、穏やかな笑みを浮かべフクロウとなってどこかへ飛び去っていくさまは、非常にもの悲しさを感じます。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 感想・レビュー

セルキーの伝説を知らないと、ベンの母に感情移入しにくいかも

アイルランドのアザラシの妖精であるシルキーは、地元では様々な伝説が伝えられていて有名なのですが、いかんせん日本ではあまり知られておらず、その知識をネットで身につけておかないと、シルキーであるベンの母には感情移入しにくいかもしれません。 この映画において大事なセルキーの宿命は、 『セルキーは人間とは短期間しか過ごせず、その後はすぐ海に戻らないといけない』 『女性のセルキーが脱いだ皮を人間の男性がとってしまった場合、その女性は海に未練を残しながらもその男と結ばれるしかなくなる』 『セルキーが自分の皮を残したまま海に戻った場合、7年間は人間と接触することができない』 でしょう。シアーシャの歌で母が現れて家族と再会した時は、その宿命を知っていると切ない気持ちになると思います。

独特のデザインにびっくり

ジブリのような萌えキャラに近いものでも、ディズニーのような比較的リアルなものでもない、独特の二頭身のデザインのキャラクターが滑らかに動いていくさま、およびアイルランドの独特の文化に合わせた文様や、フクロウの魔女マカ、妖精ディーナシーの設定やデザインはなかなか見ることができず、賛否はあるでしょうが一見する価値はあると思います。 また、要所要所で描かれる海の動きも日本のアニメとはデザインが全く異なり、どこか平面的ながら大胆なデザインと動きを取っており、まるで日本の浮世絵のような、平坦ながら大胆な色遣いで独特の世界観を作っております。私たちは浮世絵に強い感銘を受けた西洋の印象派画家たちののような気持ちになれるでしょう。

家族とは何か

セルキーであった母が海へと消えた後、シアーシャにわだかまりを抱え、それをどうすることもできないベン。妻を失った悲しみの中、セルキーの本質を知らずに毛皮を捨てて、結果的にはシアーシャを弱らせてしまう父、および独善的で頑固で兄妹の気持ちも顧みず、強引に隔離してしまう祖母。 実は、ベンの父とマカの息子マクリル、ベンの祖母とマカは同じ人が声を当てており、この4人2組が表裏一体の人物であることを象徴しています。 セルキーの力と宿命とによってシアーシャがピンチに陥り、それでも兄妹であるということを再確認したベンが、シアーシャを助けることで、父と祖母にベンとシアーシャの思いを分からせ、家族のきずなを取り戻していくことが印象的です。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた SNSでの評判は？

Twitterから「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」の評判をまとめました。

【まとめ】ソング・オブ・ザ・シー 海のうたの動画を無料で見るなら

ポスト・スタジオジブリと呼ばれ、2016年アカデミー賞アニメ部門にもノミネートされたこの作品。 ディズニーの様になめらかながらリアルなデザインと動きというわけでもなく、かといって日本のクールジャパンやジブリのような萌え系要素の強いデザインやアニメーションというわけでもない。 しかし独特の色遣いや演出、およびアイルランドのセルキー伝説に基づいた独自のストーリー展開と演出は、見ている人たちを非常に引き込むと思います。 日本の萌え系アニメのような乳臭い線が嫌いな方や、ディズニーやジブリの作品や作風に飽きてきた方が、気分転換に見るアニメ映画としてはうってつけだと思います。 同時にアメリカや日本のアニメーションとは違う、ヨーロッパの独特なアニメーションに触れ、目の保養になると思われます。