星を追う子ども フル動画無料視聴方法

星を追う子どもの動画配信情報

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星を追う子ども 予告動画

星を追う子ども 作品情報

2011年新海誠監督作品。脚本も新海誠によるものです。昭和の時代に長野県の山奥に住む少女が地下世界を冒険する旅の物語で、児童書の「ピラミッド帽子よ、さようなら」(乙骨淑子作)が下敷きになっていいます。「秒速5センチメートル」から4年後に制作された作品で、これまでのSFや現実社会を舞台としたものとは一線を画し、新海誠初のファンタジー作品となっています。音楽は新海監督と長年タッグをくんだ天門。主題歌を熊木杏里が歌っています。

星を追う子ども キャスト・スタッフ

星を追う子ども あらすじ

山に囲まれた村で生活する小学生の明日菜は、父が亡くなり母と2人で暮らしていました。寂しい暮らしの中、明日菜の楽しみは山の中の秘密基地と見晴らしのいい大きな岩の上で鉱石ラジオを聴くこと。ある日秘密基地に向かおうとした明日菜は、橋の上で見たことのない生き物に襲われます。その時、怪我をしながらも助けてくれた謎の少年シュン。彼は「祝福をあげる」といって明日菜の額にキスをします。しかしその後、シュンらしい少年の死体が川から発見されたと聞いたのです。シュンの死を受け入れられない明日奈。そんな時新任の教師森崎が授業で話した「死んだ人と会う」伝説の話に明日奈は興味を持ちます。そしてある日明日菜はシュンに似た少年に出会います。突然大きなヘリコプターに襲われ狙撃される2人。シュンに似たその少年にかばわれながら明日菜は広大な地下世界アガルタに足を踏み入れ、冒険が始まります。

星を追う子ども 評価

各映画レビューサイトから「星を追う子ども 」の評価を集めました。

星を追う子ども 見どころ

長野の山と昭和の田舎の美しさ

明日菜が暮らすのは2時間に1本しか電車が通らないような田舎の、山あいの村です。これは新海監督の出身地長野がモデルになっています。深い谷にかかる陸橋を渡り山を登ると見晴らしのいい場所にでますが、山深いために夕暮れは一瞬で日が落ちます。その日暮れの美しさ、山あいの村の素朴な風景が新海誠ならではの光の表現で展開されます。また、舞台となっているのは1970年代と思われ、木造の学校の風景、家庭内の家具や電化製品など生活用品をみると昭和を思い出させる仕掛けがあります。明日菜が楽しんでいる「鉱石ラジオ」も当時の子供が楽しんだもの。チューニングが難しいため電波の入りやすい場所を探して、受信出来た時の嬉しさなどは昭和を生きた人には懐かしいものと言えるでしょう。

地下に広がる広大な異世界

明日菜が足を踏み入れる地下世界アガルタは、地球上よりも少し進んだ文明を持っていたようです。そのためどのように働いているのか理解が難しいアイテムがいくつか登場します。またその文明が地上との抗争で破壊されており、廃墟と草原が広がっています。しかし、廃墟の中で地上との関わりを絶って暮らす人々の生活は素朴な美しさがあります。広々とした草原の中を馬で駆ける人々、アジアや南米の文化を思わせる衣服や装飾などを見るとき、どこか別の国に旅をしたような気持ちになることでしょう。また、ゲーム会社で異世界ファンタジーの背景を製作していた新海監督ならではの風景の美しい作り込み、光の効果は、想像の中の世界でありながら、リアリティを持って見る人に感動を与えます。「君の名は」などに見られる現代日本の風景とはまた違った絶景に注目です。

厳しい異世界でのクエストと愛する人との再会

明日菜がアガルタに足を踏み入れたのは、仲良くなった後すぐに亡くなったと思われる少年を追っていったのがきっかけでした。明日菜は一見元気な少女に見えますが、父を幼い時になくし、そのせいで周囲とも違和感があり寂しさを抱えています。また、一緒にアガルタを旅する森崎もまた、亡くなった人を復活させる技術があると聞いてかなり強引に地下世界に足を踏み入れます。全体に愛する人の喪失がこの作品の底辺に重く沈んでおり、「亡くなった人と再会できるかどうか」が、大きなテーマとなっています。しかしその冒険は一筋縄ではいきません。空を飛ぶ大きな不思議な船の正体は何か、地下世界の住民や襲ってくる黒い影とどう戦うか、大きな自然の中でどう生き抜いて目的地に着くか、など、試練が明日奈を待ち構えています。

星を追う子ども 感想・レビュー

異世界を旅する楽しさ

新海誠の映画は現代や近未来の日本を舞台にした恋愛やSFものが中心です。しかしこの映画だけは異世界ファンタジーというジャンルになっています。昭和の日本の田舎から突然地下世界へと旅をして冒険に巻き込まれる感覚は痛快でした。地下世界の描写は精密で美しくかつ恐ろしく、その歴史や文化も細かい設定があり、映画で描かれていない部分にも広く深い世界が広がっていることをうかがわせます。できればこの世界にしばらく滞在してゆっくり旅行してみたい、と思わされました。ただし地下世界の人々は地上の人に拒否的なことが多く、危険なことも予想され、旅行するならかなりの覚悟と準備が必要かもしれません。

懐かしさとアニメの王道と

映画を観てすぐに感じるのは、「昔のアニメっぽさ」です。主人公である明日菜のサンドイッチを食べる表情や走っていく動きは、昔のアニメの「元気な少女」を体現したかのようです。そのため、昭和時代のアニメを見ているかのような懐かしさにおそわれました。また、彼女が生活している家や学校の雰囲気は昭和世代にはおなじみのもの。その世代にとっては昔を思い出して懐かしいと感じると同時に、若い世代にとってはその風景そのものが珍しく、田舎のおばあちゃんのうちに帰ったようだ、などと感じるかもしれないなと思いました。しかしそこから一転してアガルタに向かうとそこは剣と不思議なアイテム・恐ろしい種族の存在する世界。そのギャップが昔ながらのアニメの王道を感じさせました。

ジブリとの相違

映画を観た人の中には、なんとなくジブリ映画に似ている、と感じる人もいるかもしれません。 森崎というキャラクターの言動にムスカを連想したり、馬に乗り勇ましく戦う シンの姿にナウシカのアスベルを想像する人もいるでしょう。新海誠は日本のアニメの伝統的なやり方であえて作ってみることを目指したそうで、ファンタジーの王道であるジブリ作品へのリスペクトが現れているのかもしれません。このようにアニメの王道を行くこの作品ですが、そのテーマは奥が深く、映画の予告編でも繰り返しながれた「さよならを知る旅」というフレーズがそれを象徴しています。基底に沈んでいる離別への深い悲しみはこの前後の他の新海作品と共通するものがあり、この点がジブリと大きく異なる部分だと感じました。

星を追う子ども SNSでの評判は？

Twitterから「星を追う子ども」の評判をまとめました。

【まとめ】星を追う子どもの動画を無料で見るなら

「君の名は」や「天気の子」で大ヒットを飛ばした新海誠ですが、この作品では新海作品ならではの風景の美しさを楽しみつつ、また別の感慨を持つ人も多いでしょう。特に昭和を生きた人にとっては、冒頭部分の昭和の風景もアニメの王道的なキャラクターも懐かしく楽しめるはずです。また、この映画では3回日が落ちる場面があり、その美しさ、切なさは登場人物の心理をうまく表現していて圧巻です。また、当然ともいえますが、この映画のメインの対象となるのは子ども達でしょう。冒険ファンタジーとしても完成度の高いこの作品は小学生くらいからの子供たちにもきっと楽しんでもらえるはずです。「君の名は」や「天気の子」がまだ難しい、という子供たちも、明日菜の冒険に引き込まれ、夢中になることでしょう。その中で愛する人との別れについて、自然と考えを深めることができるかもしれません。